後日乗

ごにちじゃう Life After Tuck in Tokyo

米国Dartmouth College, Tuck SchoolでMBAを取る過程を
365日x2年余すところなく記した「ダートマス日乗」
帰国後 東京における日々を「後日乗」として 再び記す
(副題としてはあまりに長い)
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同級生との再会
TUCKの同級生であるデヴィッドが来日したので、銀座で夕食を共にする。

三年間まったく会っていなかったのに、久しぶりに会った瞬間に、まるで昨日学校で別れたかのような気がした。

(日本人同級生と計4名で会ったのだが、帰国子女かつ米系資産運用会社で毎日英語を使っているT内氏はともかく、ベンチャーを創業してドメスティックビジネスを行うT氏と、同じくドメスティックな事業を行う僕の英語の劣化度合いは、ひどいものだった。。。)


ボストンのプライベート・エクイティ・ファームにいたデヴィッドだが、数ヶ月前に退職したのだという。

同ファームの、「Greedy」で「Non-Tuck」な雰囲気にほとほと嫌気が差したのだとか。

「”あと数ヶ月でファンドがクローズして、お前もリッチになれるのに、何で急いで辞めるんだ?”って言われたんだけど、そういう問題じゃないんだよね」
という彼の言葉は、とても共感できるものだった。

大切なのは、お金ではない。
地位でも、名声でもない。

大切なのは、自分の大切な価値観を大切にすること。
大切なのは、自分の大切な人たちを大切にすること。

大切なのは、
100%信頼できる仲間たちと、ともに価値を生み出していくことだ。


TUCKで過ごした二年間の最後の授業で、教授が我々卒業生に送ってくれたメッセージを思い出す。
卒業してからも、時折思い出す言葉だ。
・君たちには、「自分のことだけを決して考えないこと」を強く伝えたい。他人のことを常に考えなさい。君たちは自分自身を自分の世界の中心に置くべきではない。もちろんそうしていても成功を収めることは可能だろう。しかし、尊敬される人物には決してなれない。

「力」は「特権」と同義では決してない。Best&Brightestである君たちは必ず将来「力」を手にする地位に就くことだろう。しかし、「特権」を手にしたと思ってはいけない。

人の肩書を敬うな、その人自身を敬いなさい。世の中には肩書を敬う人がいかに多いことか。肩書を敬うから自分の肩書も気になる。そんな人々の仲間になってはいけない。

・君たちのreputationは、ボーナスよりも銀行口座よりも何よりも大切なものだ。君たちの「名前」は何にも増して大切なものだ

自らを重要な人物だと思うような人物には決してなるな。私の人生の中で出会った、「重要な」人物は本当に少ない。しかし、「自らを重要な人物だと勘違いしている人物」は遥かに多い。世の中にその種の人間は本当に多くいるが、彼らの仲間になっては絶対にいけない。

・週7日、一日18時間働いて大金を稼ぐこともいい。しかし、そのバランスを欠いた生活が本当に豊かな生活なのかどうか考えることも必要だ。ライフを大切に、バランスを大切に、これからの人生を生きてほしい


九段下の駅で、デヴィッドとハグして別れた。

動き出した列車の中から敬礼をし、デヴィッドがホームで敬礼を返す。

まるで、明日また学校で会えるかのようだった。


遠く離れた場所で、別の坂道を上る友。

いつか、山の頂きで会おう。
| 橋口寛 | TUCK | 23:59 | comments(2) | trackbacks(1) |
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とっても心にしみるお話をありがとうございました。

卒業生へのメッセージは、
なんだかとても美しくて
ギュッと魂を掴まれたような感じです。
| 雪音りえ | 2006/06/09 10:09 PM |

雪音りえさん:

ありがとうございます。
いいメッセージですよねえ。
教授に感謝してるんです。
| 橋口 | 2006/06/15 6:12 PM |










http://hhashiguchi.jugem.jp/trackback/508
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