後日乗

ごにちじゃう Life After Tuck in Tokyo

米国Dartmouth College, Tuck SchoolでMBAを取る過程を
365日x2年余すところなく記した「ダートマス日乗」
帰国後 東京における日々を「後日乗」として 再び記す
(副題としてはあまりに長い)
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大変な時こそ楽しかりけれ
つい先日、今年MBA受験をするという受験生のご夫妻を自宅に招いてお茶をしながら、色々な話をしていた。

私費で、家族持ちという共通項を持つ彼らに、我々夫婦のの経験をお話する。
少しずつ薄れつつある留学準備時代や留学中の体験の記憶を、掘り起こしながら話をしているうちに、あらためて色々なことを思い出した。

今になって思えば、そういえばこんなこともあったなあ、という感じである。


・学校から借金をして、それでも足りずに何度もお金が尽きる危機に直面したこと。
・最後は、同級生にまで借金をしてようやく卒業したこと。
・現地で低所得者層が受ける生活保護を受け、妻はミールクーポンをよく受け取りに出かけていたこと。
・周囲の学生が四駆の新車を買う中で、最も値段の安いボロボロのミニセダンの中古車しか買えず、そのために厳寒の冬に車がエンコし、死ぬかと思ったこと。
・マイナス30度になる冬場は、携帯電話が命綱にもかかわらず、お金がない我々は携帯をもてなかったこと。
・娘をナーサリースクールに入れてあげたかったが、お金がなくて入れられず、スーパーマーケットの託児コーナーを「ようちえん」と呼んで時々連れていっていたこと。
・派遣留学生が旅行・ゴルフ三昧をしている夏季休暇の間に、一円でも多く稼ぐために14週間休みなく丸々サマーインターンを行ったこと。
・周囲の学生が小奇麗なアパートメントに住む中、オンボロのあばら家にしか入居できなかったこと。


忘れていたけれど、あらためて記憶を引きずり出して言葉にしてみると、何とも「貧乏の悲哀」に満ちた学生生活であったかのように思える。
留学中、常に僕の頭を占めていたことは、成績や就職のことではなく、「お金」であった。

でも、実は、そういう時こそ楽しかったのだ。

「もう銀行残高が底を尽きそうだ。このままじゃ卒業まで持たない」
という話を夜中のリビングで妻としていた時も、悲哀というよりも、「何とかなるだろう」という根拠不明の明るさと、トラブルを楽しむようなテンションがあった。


それは、今後の人生にとっても、示唆に富むこと、でもある。

人はどうしても、安定を好み、トラブルを避けようとしてしまいがちだ。

しかし、後から振り返ってみると、平坦な道よりも、トラブルに満ちた道の方が、ずっと楽しい。

トラブルに対処し、くぐり抜ける過程そのものが楽しく、そして一緒にくぐり抜けた仲間との間には、「戦友」のような仲間意識が生まれる。
僕と妻は、借金留学生活を経て「戦友」になった。
仕事でも、大変な時にこそ、後で振り返ってみると楽しい思い出になり、戦友意識が生まれるものだ。
何事もなく平坦な時期は、振り返ってみても思い出すことさえ出来ない、人生の記憶の真空地帯であったりする。


平坦な道だけを好み、ひたすらトラブルを避けるような人生はやめよう。
トラブルに対して、「バッチ来い!」(笑)という姿勢で生きよう。

あらためて、そんなことを思った。
| 橋口寛 | MBA | 14:29 | comments(12) | trackbacks(0) |
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嫁ハン万歳!ですね。

橋口さんは勿論すばらしいですが、今日は嫁ハンはもっとすばらしいと言いたいです。

男の夢に黙って付いてくる嫁ハンかぁ。カッコええなあ。

だって、お金なくて借金で留学でしょ。
普通の愛情では出来ないですよ。

こう考えると、男の(良い意味での)わがままを許してくれるような嫁ハン貰わんとイカンなあ!

松下幸之助も本田宗一郎も、嫁ハンが支えとったもんなあ。

前回のコメントで金に困っているから結婚できないと書いた自分を恥じています。苦労かけたくないからという別の意味もありますが、男の苦労を受け入れられる女を捜せば良い訳ですよね!
良く分かりました!

さあ、盆休み明けの最初の日曜日(21日)は、ANAのスチュワーデスとの合コンです。
その後は、保母さん連中と合コンです。
さらにその後は・・・。

いつか橋口さんの嫁ハンみたいな人探します。
けど、もちっと独身を楽しみます! ← 砥板さん。良かでっしょ!

*注:一応、本命はいます。 ← 合コンしていいとね?
| おぷる | 2005/08/11 3:22 PM |

私も生活保護を受けて、牛乳と卵とコーンフレークを配給してもらっていました。お金が底をつきそうになり、元会社の後輩にまで借金して海外送金してもらいましたっけ。確かに携帯すらもてなかった。車も1年目は買えなかった。家内と息子が冬の寒空の下、バス停でバスを待っている姿が思い出されます。楽しかったけど、ほんとお金なかった。でも、なんとかなったのは、周りの人たちのおかげ。あのときの経験が今の私をつくっているんだなと思います。
| 石野 | 2005/08/11 3:34 PM |

すみません。途中で送信してしまいました。

それにしても、橋口さんも同じだったんですねぇ。

橋口さんが以前、境遇も家族構成も同じとは言ってましたが、ここまで同じとは思いませんでした。おぶるさんもおっしゃっていますが、家内に感謝ですね。ほんと。

| 石野 | 2005/08/11 3:40 PM |

橋口さんも石野さんも波乱万丈ですね!

並べて書くのも大変僭越ですが、私は農村の農協職員と小学校教師の倅で、特に裕福な家庭の出ではありませんが、幸か不幸かお金で苦労したことはありません。(香港駐在時代、借金してマカオのゴルフ場会員権を買って数百万円損したことはあります)
敵わないのは若さと頭脳ぐらいだと思ってましたが、浅はかでした!

おぷるさんは合コン出来るので羨ましか〜(^^)
私は合コンでモテた記憶がありませんが、家内と知り合ったのは合コンみたいなもんでしたね。
| ターネック | 2005/08/11 6:02 PM |

こんにちは。お久しぶりです。春に、分野は違うのですが、受験準備の時に、前の「ダートマス日乗」を読んで、励まされましたって書いたものです。覚えていらっしゃるか自信はありませんが。。。

その間に、起業されたのですね。そして、たまたま今日読ませて頂いて、素直に驚きそして感動というか尊敬しました。自分もがんばろうって思いました。なんか、甘ったれちゃいけないですね。私も、2年私費。5年働いてためた資金を元手に行ってきます。が、どうしても足らずは親のすねかじりなので偉そうなことは言えませんが、だからこそがんばらないといけないですね。卒業後の想いもあってお金は確かに心配がありますが、やりたいことめざしてがんばりまっす。
ビジネスとか経営感覚って、これまでの経験上、自分にかけているところだと意識しているところなのです。知らない世界と社会で、すごく新鮮に思いつつ、時々読ませていただいてます。これからもよろしくお願いします。来週の16日成田から出発です。あ、私の分野は公衆衛生です。ブログを模索中ですが、いざ書くというのは難しいですね。
| yasuko | 2005/08/11 10:49 PM |

人生で、"山"だけでなく、"谷"を経験された方達は、やはり深みが違うなぁと感じます。カッコイイんです。

トラブルこそ人生、と胸を張って言えるように、がんばりたいと思いました。

やはり、大事なのは「姿勢」ですよね!
| Mac | 2005/08/12 1:10 PM |

おぷるさん:

ありがとうございます。
ほんと、嫁さんには感謝、ですね。
早く恩返ししないといけないです。

でも、、、、ANAスッチーに保母合コン、、、いいなあ・・・←自己矛盾(笑)。
| 橋口 | 2005/08/12 3:46 PM |

石野さん:

石野さんも生活保護組だったんですね!
日本人留学生で生活保護仲間に会ったのは初めてです。
(途上国から来てた学生にはいましたが。。)

本当に色んな境遇が似てますねえ。。。
でも、アメリカでバスで買い物してたというのは、さすがにすごいと思います。負けました。
こういう経験はすぐに忘れてしまいがちですが、時々は、こういうの思い出して奥さんに感謝しないといけませんよね。

なのにエネ・・・
| 橋口 | 2005/08/12 3:49 PM |

yasukoさん:

おめでとうございます!無事合格されたのですね。
よかったですね。これから二年間、何ものにも代え難い日々が続くと思います。
後で振り返って初心を取り戻すためにも、是非ブログを付けられるといいと思いますよ。
ブログ始めたら教えてくださいね。
待ってます。


Macさん:

いやいや、、Macさんこそ、山あり、谷あり、トラブルあり、の人生じゃないですか?
何でも楽しんでやるオーラが出てますよ。
これからも、何でも楽しみましょう!


ターネックさん:

名前変わりましたね(笑)。
マカオのゴルフ会員権とは、、、株、不動産だけでなく、色んなもの買われてますねえ(笑)。
| 橋口 | 2005/08/12 3:57 PM |

>名前変わりましたね(笑)。>
そろそろ本名は覚えて頂けた頃だとも思い、片耳のイヤホンの件を機会に社名に変えました。

男の割には買い物好きとよく言われます。
今日も新宿で時間が有ったので、京王百貨店でTシャツとポロシャツを各1枚(合計5千円)買いました。
でも、私が買わなくてつるべさんが買われる物もきっとあるんじゃないかと想像してます。(笑)
| ターネック | 2005/08/12 11:39 PM |

無事にLAに着きまして、生活のセットアップを楽しんでいます。(IKEAの家具など組立が必要なものが多く、アメリカはつくづく日曜大工王国だと思います。)

私も私費留学ですが、ご家族を帯同しての私費留学がここまで凄まじいものだとは想定外でした。節約しなきゃですね。しかし、留学は、お金では買えない価値を得る場所でもあると思いますので、精一杯2年間を楽しもうと思います。
| Shuhei | 2005/08/13 7:40 AM |

留学中の財政はそんなに厳しかったとは知らなかったわ。
ほんとうにほんとうに奥さんは偉い!!とあらためておもっちゃった。
彼女は会社でも能力高くて、自分も仕事が出来たのに、ダンナのMBA留学のためにやめたなんてそれだけでもありえないと思っていたけれど、行った先でもそんな苦労を厭わなかった彼女はほんとにカガミです。
でもその彼女がついていくと決めたはっしーはやっぱり凄い人物なのでしょう。
| kasumi | 2005/08/14 3:26 PM |










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