後日乗

ごにちじゃう Life After Tuck in Tokyo

米国Dartmouth College, Tuck SchoolでMBAを取る過程を
365日x2年余すところなく記した「ダートマス日乗」
帰国後 東京における日々を「後日乗」として 再び記す
(副題としてはあまりに長い)
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | - | | - | - |
「世界は良くなっている」という確信
今の世の中は閉そく感に満ちていると人は言う。
我が国は失われた20年の中にいると識者は言う。

政治は迷走し 人口は減少し 経済は低迷し
財政は破綻し 国力は著しく低下する
そう言う人もいる。

世界の人口は地球の自然環境でまかなえる数をはるかに超えてしまった。
増えすぎた人口は飢餓と環境破壊を生む。
やがて水資源と食糧とエネルギー資源をめぐって深刻な戦争が起きるという人もいる。

しかし。

我々のこの暮らす世界は間違いなく良くなっている。

今から150年前、所属する藩を抜けることは死罪であった
生まれた家が受けついだ仕事を継がず自らの望む仕事をすることはまず不可能だった。

どれほど他の才能に恵まれていても、
鍛冶屋に生まれれば、死ぬまで鍛冶屋であった。

ほんの60年前、乳幼児死亡率は今の20倍近くも高かった。
江戸時代初期にさかのぼれば平均寿命は30歳代だった。
赤ちゃんが健康に生育していくことは何よりの寿ぎだったのだ。

今、我々はピストルも刀も保持していない。
公権力が安全を担保してくれるという信頼のもとに、
我々は自衛の武器を持つ権利を疑いなく放棄している。

今、政権交代をしても敗れた陣営が命を奪われることはない。
悲惨な歴史の積み重ねの上に現在のシステムを人類は作り上げた。

1000年前は日本も欧州も想像を絶する貧困と埋めがたい格差と繰り返し流行する絶望的な疫病の支配する場所であった。
戦争、強奪、殺人、強姦などの被害に合わず一生を終えられればそれは僥倖ともいうべきことだった。

我々の暮らす世界は短期的には色々な変動にさられている。
先行きが見えない事象は山ほどある。

改革のための動きが遅々として進まぬことに
いらだちを感じることもある。

それでも「引き」で見た時、大きな流れとして世界は良くなっているのだ。
人類の積み重ねた英知の上に、世界は常に良くなっているのだ。

その確信の上に立ち、我が今生という短い時間軸の中で
全力を尽くしたい。

世の中を良くするために全力をささげてきたその人類の英知に対する
最後の最後の部分での信頼を常に忘れぬようにしたい。
| 橋口寛 | 思う | 01:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| スポンサードリンク | - | 01:21 | - | - |









http://hhashiguchi.jugem.jp/trackback/1186
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< April 2017 >>
 (JUGEMレビュー »)

TUCKのフィンケルシュタイン教授の新刊。監訳と解説を書きました。
パートナーシップ・マネジメント
パートナーシップ・マネジメント (JUGEMレビュー »)
橋口 寛
「パートナーシップ」という、信頼に基づく対等な関係性、ワークスタイルについて書きました。
真っ当な株式投資
真っ当な株式投資 (JUGEMレビュー »)
板倉 雄一郎,板倉雄一郎事務所,橋口 寛
板倉雄一郎事務所で書いた初の本。
こうすれば受かる!MBA留学のススメ―あなたもこれで人生を変えてみませんか
こうすれば受かる!MBA留学のススメ―あなたもこれで人生を変えてみませんか (JUGEMレビュー »)
江口 征男, 橋口 寛
TUCK'02の江口さんと共著で、アルクさんから出版した本です。受験生の方にとって必要な情報を網羅的に紹介しています。
名経営者が、なぜ失敗するのか?
名経営者が、なぜ失敗するのか? (JUGEMレビュー »)
シドニー・フィンケルシュタイン 酒井 泰介 橋口 寛(監訳)
TUCKのシドニー・フィンケルシュタイン教授の著作"WHY SMART EXECUTIVES FAIL"の邦訳本です。私が監訳と解説を書いています。

このページの先頭へ