後日乗

ごにちじゃう Life After Tuck in Tokyo

米国Dartmouth College, Tuck SchoolでMBAを取る過程を
365日x2年余すところなく記した「ダートマス日乗」
帰国後 東京における日々を「後日乗」として 再び記す
(副題としてはあまりに長い)
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | - | | - | - |
「現場」考
 「現場」という言葉は魔物だ。
英語で直訳できる言葉はない。

ある種の製造業において「現場」とはあくまでも「製造現場」を指す。
他のあらゆる部門は「現場を知らない」部門だ。

「営業現場だって現場ですよね」という言葉を、
「”一般的には”そうは言いません」と一蹴されたことがある。

しかし別の会社では、営業を現場と呼び、マーケティングやバックオフィスを
「現場を知らない連中」と嘲笑している。

マーケターが、経営者のことを「現場を知らない」と批判しているのを
聞いたこともある。

経営者が「我々は日々経営の現場で戦っているのに、コンサルや銀行の連中は
言うだけでいいからラクだよな」と言っているのもよく聞く言葉だ

かと思えば、コンサルタントが「民間の現場はそんなに甘いものじゃないですよ」と
官僚を諭したりもする。

銀行員が「大学を出て民間の現場を経験せずにそのまま教師になる制度は
おかしい」と教員を批判しているかもしれない。

「私は現場・現地・現物の三現主義です!」と経営者が強調するのは毎度おなじみのシーンだし、
対して「現場なんて来たことねえくせに」「”院長回診”が三現主義かよ」という批判もまたおなじみだ。

壮大なる現場の入れ子構造
現場のマトリョーシカ

そこには、ある種のルサンチマンとともに、自らのもつ現場への誇りと
他者への蔑みが混然一体となっている。

いったい現場はどこだ。
それはすべての人にとって目の前にあるものそのものだろう。

他の誰かを「現場を知らぬ」と批判する前に
自らの現場をピカピカに磨きあげよう。
| 橋口寛 | 思う | 14:46 | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| スポンサードリンク | - | 14:46 | - | - |









http://hhashiguchi.jugem.jp/trackback/1183
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< March 2017 >>
 (JUGEMレビュー »)

TUCKのフィンケルシュタイン教授の新刊。監訳と解説を書きました。
パートナーシップ・マネジメント
パートナーシップ・マネジメント (JUGEMレビュー »)
橋口 寛
「パートナーシップ」という、信頼に基づく対等な関係性、ワークスタイルについて書きました。
真っ当な株式投資
真っ当な株式投資 (JUGEMレビュー »)
板倉 雄一郎,板倉雄一郎事務所,橋口 寛
板倉雄一郎事務所で書いた初の本。
こうすれば受かる!MBA留学のススメ―あなたもこれで人生を変えてみませんか
こうすれば受かる!MBA留学のススメ―あなたもこれで人生を変えてみませんか (JUGEMレビュー »)
江口 征男, 橋口 寛
TUCK'02の江口さんと共著で、アルクさんから出版した本です。受験生の方にとって必要な情報を網羅的に紹介しています。
名経営者が、なぜ失敗するのか?
名経営者が、なぜ失敗するのか? (JUGEMレビュー »)
シドニー・フィンケルシュタイン 酒井 泰介 橋口 寛(監訳)
TUCKのシドニー・フィンケルシュタイン教授の著作"WHY SMART EXECUTIVES FAIL"の邦訳本です。私が監訳と解説を書いています。

このページの先頭へ