後日乗

ごにちじゃう Life After Tuck in Tokyo

米国Dartmouth College, Tuck SchoolでMBAを取る過程を
365日x2年余すところなく記した「ダートマス日乗」
帰国後 東京における日々を「後日乗」として 再び記す
(副題としてはあまりに長い)
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田沼たかしのこと
田沼たかしはアクセンチュア戦略グループ時代の同僚だった。
 当時はあまり彼のことをよく知らず、「田沼君というのは歌がうまいらしいね」(彼は長年合唱をやっている)というくらいの認識しかなかった(笑)。

彼と深く付き合うようになったのは、お互いにアクセンチュアを退職してから。 
当時彼は千葉県議選に立候補して落選し、浪人生活を送っていた。

一言で「浪人生活」といっても、言葉に言い尽くせない労苦があったことと思う。
東大を出て戦略コンサルタントとして高給をもらっていたのはずなのに、それをすべて捨てて浪人生活に入っていた彼は、出会ったころいつも同じ古ぼけた黒いダウンを着て、眼だけはきらきらと日本の未来について先人への感謝について熱く語っていたなあ、と思い出す。


その後、彼とは数えきれないくらい一緒に飲んだ。
何度も朝まで飲んで、語り、泣き、笑い、バカをやった。
一緒に知覧にも旅をした。

千葉市議の補欠戦に初当選した瞬間は、彼の事務所で一緒に万歳を三唱した。
そして、何の組織的後ろ盾も持たない彼が、次の市議選では見事にトップ当選をした。
有権者というのは実は普段の政治活動をよく見ているものだ、ということを感じた。

その彼がいよいよ維新の会から国政に挑戦する。

一般的に維新の会は飛ぶ鳥を落とす勢いと思われているかもしれないが、組織はまだまだぜい弱で資金力も既存の政党に比べたら微々たるものだ。
報道されているとおり、すべての選挙資金は候補者の自腹とされているくらいだ。

千葉一区は、千葉県のセンターピンとされる最も重要な選挙区である。
民主党現職に加え、自民党、みんなの党などの公認が正面からぶつかり合う。
みんなの党と維新の調整は結局つかなかった
無党派層の票は分かれることになるだろう。
見通しに楽観できる要素は極めて少ない。 

この戦いに敗れれば、ご高齢の両親(いつも深夜まで一緒に事務所で仕事をされている)と、9カ月の赤ん坊を抱える奥様(同じく深夜までいつも仕事をされている)を抱えて、またあの苦しい浪人生活に 戻ることになる。 

自らの身の保身を考えれば、トップ当選をしている千葉市議にそのまま留まり「まだ今ではない」「時を待つ」などという理由をつけることはいくらでもできただろう。
今回の千葉一区の状況、各種のリスクを考えれば、そうしたほうがはるかに「賢い」選択だったろう。

でも、田沼たかしは立った。 

事務所開きのスピーチで、「日本の未来を担うこどもたちのために・・・」と言った田沼は、しばらく絶句した。

彼はおそらく

   身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂

と詠んだ吉田松陰先生と同じような気持ちであろう。

準備期間は足りず、組織力は弱く、資金も足りない。

しかし、絶対に彼を討ち死にさせるわけにはいかない。 

どこかの集団の利益代表などではなく、自らの保身を一切考えることなく、たとえ我が身は野辺に朽ち果てようとも、未来のために完全に”無私”の存在となって戦うことができるかどうか。 
今の日本に必要なのはそういう政治家だ。 

それはもはや「資質」などという言葉を超えた何か、その人物がこの世に生まれた「意味」とでもいうべきものである。

田沼たかしにはそれがある。
私は、そう断言する。


| 橋口寛 | 日本 | 11:31 | comments(4) | trackbacks(0) |
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新宿駅から東京駅に行く方法には、いろいろ考えられる。
JRの中央線を利用する方法や、地下鉄・丸ノ内線を使う方法など、多数が考えられる。
個人の好みもいろいろ違う。

だが、団体行動をとる場合には、どれか一つに決める必要がある。
方法を一つに決めるか、指導者を決めてその人の決めてもらうかである。
矛盾のある方法は、あらかじめ排除しておく必要がある。

多数決で、民主的に決めると良い。
どっち道、東京駅に行き着くのだと考えて、小異を捨てて、大同につくのである。
東京駅に行きたくない人は、この団体には加わるべきでない。
そうでないと、団体全体が混乱する。

政治の場合も同様である。
遠い未来の行き着く先の世界を個人個人に描いてもらう。
そして、その現実対応策を述べてもらう。

現実対応策にはいろいろあろうが、民主的な方法で決める。
民主的な意思決定に同志は道を譲らなくてはならない。
共通の夢を実現するという強い望みが譲りを与える原動力になる。
小異を捨てて、大同につくことにより未来社会の建設に協力が可能になる。

長年月をかけて目的に一歩一歩近づくことができる。政治哲学が生きてくる。
目的の達成には、金もかかる。固い団結はシニア層にも安心をもたらし、彼らの金にも使い道ができてくる。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://3379tera.blog.ocn.ne.jp/blog/


| noga | 2012/11/27 5:19 PM |

田沼君は男女雇用機会均等法は失敗だったと嘆いてますね。
| 通行人 | 2012/12/01 8:19 PM |

今日は先生の覚悟に感銘を受け、一票投じさせていただきました。
小選挙区は残念でしたが、比例復活との報道があり安堵しているところです。
彼の今後の健闘を期待しています。
| 千葉一区選挙民 | 2012/12/17 1:34 AM |

こんばんは。はじめまして。
私も田沼先生を応援しています。
何かほかの議員さんにないものを感じています。
若さ、聡明さ、あとは何かな?と思っていましたら、あのキラキラ輝く瞳なのですね。

ご交情のお話、とても感じるところがあります。
また覗かせていただきますね。
o(^-^)o
| misa_mobile | 2014/10/17 11:39 PM |










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