後日乗

ごにちじゃう Life After Tuck in Tokyo

米国Dartmouth College, Tuck SchoolでMBAを取る過程を
365日x2年余すところなく記した「ダートマス日乗」
帰国後 東京における日々を「後日乗」として 再び記す
(副題としてはあまりに長い)
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五輪を終えて思う

ロンドン五輪が終わった。

寝不足と戦った幸せな二週間。
とにかくよく涙腺を刺激される五輪だった。

加齢のせいで涙もろくなっただけではあるまい。
見るものを感動させる”何か”が多かった大会だった。

目立ったのは、チーム戦における随喜の爆発と、
周囲の支えへのストレートな感謝の発露だ。


日本人選手が、これだけ周囲に感謝を示すようになったのはいつからか。
アトランタ五輪の頃は、意識の矢印ははるかに自分自身に向いていたように思う。

メダル候補としての過度な期待と、
それに対する反発としての「楽しみたい」「自分自身のために」という言葉。

悲壮なまでの「楽しみたい」「楽しまねば」というプレッシャーが、
結果として若い選手自身を押しつぶしてしまった残酷なシーンを我々は見た。


シドニーあたりから潮目は変わり始め、
アテネでは明確に「感謝」の声が多くなるようになった。

計算し尽くされた芸能人や政治家の言葉とちがって、
スポーツ選手の何がしかの到達(あるいは未達)直後の声だ。

その100人を超えるサンプルは、
時代の空気とその変化を表しているように思う。

2000年を過ぎたあたりから日本人の空気は変わり、
震災を経て一気にそれが加速したのだ。


自分が今あるのは、周囲の人々の支えのおかげであると、
感謝の言葉を口にすることをてらいなく出来る社会になった。

(甲子園球児のコメントを毎年見ていても、
明らかにここ10年で変わっている)

そのことがパフォーマンスに影響していると結論づけることには意味はあまりないけれど、
我々日本人のこの変化が望ましいものであるとは、間違いなく思う。


周囲への感謝の心をストレートに伝え、
敗者へのいたわりの気持ちを常に持ち、
運不運による結果の違いを誰かのせいにせず、
判定を批判したりはせず、
お世話になったスタジアムは掃除をして去る。

それが日本人の姿だ。
先人から受け継いだ伝統の上に立つ我々の意識だ。

そのことをあらためて思う五輪であった。
我々は良い変化の上にいるのだ。

某国の振舞いを声高に批判することなく、
ただ、自らの価値観のままにこれからも振る舞えば良い。

世界は見ていないようでいて、その姿を見ている。

| 橋口寛 | 後日乗 | 23:59 | comments(0) | trackbacks(5) |
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