後日乗

ごにちじゃう Life After Tuck in Tokyo

米国Dartmouth College, Tuck SchoolでMBAを取る過程を
365日x2年余すところなく記した「ダートマス日乗」
帰国後 東京における日々を「後日乗」として 再び記す
(副題としてはあまりに長い)
完全に滞っていた間

ブログ更新が完全に滞っておりました。
すいません。

Twitterには、どうもブログに向かうエナジーを吸い取るパワーがあるようです。
エネルギー保存の法則。

というのは言い訳ですね。はい。


滞っていた間に何をやっていたかといいますと・・・・・


・ 盟友Macのバースデーサプライズパーティーを赤坂で敢行し、大変なことになったり、
  (詳しくは、こちら参照

・ 事業立ち上げ、ならびにショップ立ち上げで毎日きりきり舞いであったり、
  (立ち上げは、いよいよ形になり始めました)

・ マイケルジャクソンの「This Is It」を見て、激しく感動したり、
  (終了後、満場の観客から拍手が。素晴らしい映画でした。ツアー見たかった)

・ 娘と一緒に親子マラソンに出走したり、
  (ただし、わずか2キロ)

・ 息子に初めての自転車を教えたり
  (ただし、コロあり)


そんな日々でありました。


どれも、都度記しておけば、面白い発見などもあったやに記憶しておりますが、
しかし、振り返って書くには記憶もおぼろ。

やはり、ブログも、リアルタイム化を図らねばならぬ、ということであると思います。

はい。
ちゃんと書きます。

| 橋口寛 | 後日乗 | 01:03 | comments(0) | trackbacks(1) |
NARUMIのコンセプトショップ 「DIECI GINZA」 オープン

ボーンチャイナで知られる食器ブランドNARUMI。

その初の直営コンセプトショップ「DIECI GINZA(ディエチ・ギンザ)」が、
20日に銀座にオープンします。



ショップが入っているのは、銀座六丁目、一階にバーニーズニューヨークが入っている交詢ビルの三階です。
公詢ビルは、福沢諭吉により設立された日本最古の社交倶楽部である、公詢会があるところ。
外観は当時のファサードが保存されており、まさに伝統と現代性の融合された見事な建物です。





DIECIは、イタリア語で「10」のこと。

色彩学で、明度を表す「マンセルカラーシステム」において、
0=完全な黒
9.5=完全な白
のグラデーションで、明るさを定量化していますが、

10だけは、人の目には認識できない、それぞれの人の頭の中にしか存在しない「理想の白」とされています。
いきなり、定量化されたスケールの中に、哲学的、ポエティックなものが入り込んでいる。
それが、10なのです。

長年、NARUMIが追い求めてきたボーンチャイナの理想の白を、「10」に込めました。



(C) NARUMI Corporation / NAKATA VISUAL PROMOTION



「DIECI GINZA」のコンセプトメイキングや、映像、限定マグデザイン、などのクリエイティブディレクションは、デザインユニットMTDO(エムテド)が担当されました。

MTDOは、デザイン家電アマダナのデザインマネジメントをしていた田子学さん、そして裕子さん夫妻によるユニット。
小さなお子さんがいるのに、どうやってマネージしているのだろう?(二人とも大学でも教えているのに)というくらいのスピードとクオリティですべてをまわしていく、スーパーデザインユニットです。

インテリアライフタイル展でベストデザインマネジメント賞を受賞するなど、今注目を集めているデザインユニットです。





素晴らしいお店になっています。
今後、メディアで目にする機会も増えてくると思います。

グランドオープンは、20日。

銀座へお立ち寄りの際は、ぜひぜひ一度のぞいてみてください!!


 ↓ ウェブサイトはこちら。

http://www.10ginza.com/




(C) NARUMI Corporation / NAKATA VISUAL PROMOTION


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NARUMI CONCEPT SHOP DIECI GINZA
ナルミコンセプトショップ ディエチ ギンザ

東京都中央区銀座6丁目8-7 銀座交詢ビル3F
Kojun Building 3F 6-8-7,Ginza,Chuo-ku,Tokyo 104-0061

営業時間:OPEN 11:00 CLOSE 20:00
お問合せ:03-3289-8500
E-mail:  10ginza@narumi.co.jp

地下鉄銀座線・日比谷線「銀座」駅 A1・A2出口から徒歩3分
JR「有楽町」駅から徒歩10分、「新橋」駅から徒歩7分

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| 橋口寛 | お知らせ | 23:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
ブランドマネジメントの講演@名工大MOT

名古屋工業大学でおこなれた、名工大と日経新聞主催の
MOTシンポジウム 技術と経営のアイディア
に出席してきた。


お目当ては、同MOTの加藤雄一郎准教授の講演。
「インターナル・ブランディング〜組織の潜在能力を引き出す新たなブランド戦略〜」
だった。



昨年5月に同じく名工大でおこなれた加藤准教授の講演に参加して、
かなりの衝撃を受けた私。

その時は、2時間の講演予定が、なんと、、、、4時間半もかかったのだ!!

通常であれば、
「プロとしてありえない」
となる話なのだけど、その時、まったくそう感じなかった。

それは、加藤さんの圧倒的なエネルギー・思いと、裏打ちしているロジックの強固さゆえだ。
とにかく熱い。聞いていても、熱が伝わってくる。
そして、語っている内容が、プラグマティックだ。
徹底したトライ&エラーの中から抽出されたものだと直観でわかる。




今回も、きっとタダでは終わるまいと思っていた。

加藤先生、睡眠時間を削って、出席者ひとりひとりにメールを送っていたらしい。
(出席者数600名以上!メール総数1600通以上らしい)
尋常な量ではない。

そして、当日。


熱い思いが迸る。
すごい勢いでPPTのページが進む。
でも、どうにも間に合わない。
どう考えても時間が足りない。

前回は2時間以上オーバーしたが、
今回は後ろが詰まっていて、それもできない。
結果、、、丸々三分の一くらいすっ飛ばした。

そして、最後のメッセージ。
になった瞬間。
胸が詰まって言葉が出なくなってしまった。

嗚咽するようにしゃべる加藤さん。
自分が死ぬまでに何をやりたいか、何に命をかけるのかを、何とか絞り出す。

聞いていて、思わず胸が熱くなった。


自分は、スーツを着た600人のビジネスパパーソンの前で、
このように子供のように泣けるだろうか。

そこまで外聞を気にせずにひとつのことにまい進しているか。

自らを省みる。



加藤雄一郎准教授。
まだ、この世界では若いですが、ぜひ注目していてください。

私は、
Haasのデビッド・アーカー、
Tuckのケビン・ケラー師匠、
東大の片平秀貴教授、
といったブランドの大家を引き継ぐのは、この熱く破天荒な人物である、と確信しています。


 ↓ 「ブランド・マネジメント」という本をちょうど出したばかりです。
 

| 橋口寛 | 後日乗 | 23:59 | comments(0) | trackbacks(2) |
パートナーシップについて講演しました

先日ご案内した
ソウルビレッジ・フィロソフィア
において、

「パートナーシップ: マネジメントと働き方の未来」

と題した講義を行いました。


第一部: 壊れつつあるもの
第二部: 組織について
第三部: 未来へ向けたパートナーシップ


として、全体で2時間半の講演でした。


第一部では、労働環境・職場環境の変化、助け合い・つながりの減少、家庭・学校への影響などについて。我々が今いる場所の、ある断面から見た現実について。(このパートは、準備していても本当に辛いところでした)

第二部では、軍隊、生産現場、そして知的労働者の組織についての問題意識と、変わりつつある価値観について。(幕僚監部の某二佐や、山田日登志先生より教えていただいたことなども織り込みつつ)

そして、第三部では、それらを受けて、どのようなマインドセットで、どのような方向に向かうべきなのかについての提言をしました。


あくまでも、私個人の考えですが、全身全霊をもってお伝えしました。

「自己紹介」についても、15分の短縮バージョンでしたが、やりました(笑)。



ここ二年ほど、眼前の仕事に集中するために講演・セミナーの類を一切自粛していましたが、
久しぶりにやってみて、
「心がアウトプットしたがっていたのだな」
ということが分かりました。


また、その後午後10時半からスタートした懇親会において、受講された皆さんから多くのフィードバックをいただくことができ、いろいろと新しい考えにも気づくことができました。


やはり、インプットとアウトプットのバランスは必要ですね。
何事もバランスでありますから、時にはアウトプットしなければ、と思った次第です。


今回の機会をいただいた木戸さん、
参加していただいた皆さん、
ありがとうございました。





<追記>

第二回の講師をしていたブルーマーリン・パートナーズ代表山口さんのブログに取り上げていただきました。
ありがとうございます。

| 橋口寛 | 後日乗 | 23:59 | comments(2) | trackbacks(0) |
田沼隆志 当選す!!!

友人、田沼隆志が出馬していた、千葉市議の補欠選挙の投開票が、
10月25日(日)にあった。


前日24日(土)の選挙活動最終日は、雨。
雨に濡れながら、選挙区各地をまわり、
稲毛駅前で最後の訴えに声をからす。

田沼隆志が、最後の演説をした際に、
真っ先に口にしたのが、ここまで支えてもらったことへの感謝。

感謝の対象は、支持者のみなさんであり、有権者のみなさんでもあっただろうが、
何よりも大きかったのは両親と妹さんへの感謝だろう。
選挙に出ると決めた2.5年前から今日まで、大変な迷惑をかけてきたのだろう。

話しながら嗚咽して言葉にならない。
後ろでノボリを持ちながら、涙がこぼれる。


党の力で人を動員する他の陣営に比べても、
友人知人が応援する田沼陣営の仲間のパワーは圧倒的である。
人の数だけでなく、エナジーのようなものがみなぎっている。

でも、選挙は最後までどうなるか分からない。
何せ、組織票が一切ないのだから。
ステルス爆撃機のような、見えない組織票は恐ろしい。

終電まで皆で応援し、日付が変わってから帰宅した。



そして当日。

一日じゅう、気が気でしようがなかった。


選挙戦で感じた手ごたえから、
「今回は、間違いなく当選するだろう」
と思う。

でも、今の民主党のパワーを考えると、
本当に大丈夫だろうか、とも思う。

今回落ちたら、もう三度目はないだろう。
さすがに家族も本人も耐えられないだろう。

そんなことはないはず、と思いながら、いろんなことを考えた。


夕食後、やはり気になってしようがない。

「やっぱり行ってくる」と妻に声をかけたら、
「そういうと思った」との返事。

午後八時過ぎに家を出て、電車で二時間の稲毛へ向かった。
選挙事務所に到着すると、多くの人が詰めかけている。

選管から、事務所に電話がかかってくるのを待つ。
じりじりした時間。

投票率が25%と低い。
浮動票が少なく、無所属には不利な数字。


午後十時過ぎ、一回目の開票結果。
開票率79%。
田沼隆志一位!!!!
10,000票をとり、二位民主党候補を大きく引き離す。
信じられない数字。
事務所じゅうが湧きかえる。

そして、高揚した空気の中に電話のベルが鳴る。
静まりかえる事務所。

スタッフがホワイトボードに最終結果の得票数を書き込んでいく。

----------------------------------------------
当 11793 田沼隆志 33 無新
当  8898 小田求  37 民新
   3653 安喰武夫 51 共新
   3172 金田由希 29 ネ新
   1202 谷戸俊雄 74 無元
    918 渡辺裕一 54 無新
    855 大窪由郎 62 無元

----------------------------------------------

当選が確定した瞬間だった。

皆で、バンザイを三唱した。
ダルマに目を入れた。

本当に良かった。
ホッとした。


田沼どんは、頭に「バカ」がつくほど真正直な男。
まっすぐで本当に私心のない男。

このような人間が当選せずしてなんとする、と思っていたが、
本当に良かった。

ようやく、政治家としての一歩を踏み出した。


私心のない人間であるがゆえにこそ、これから多くの壁にぶつかっていくと思うけれど、
今までのことを思えば何でも乗り越えられるはず。


田沼隆志、おめでとう!!!!
これから、地元の未来を良くするために、
日本の未来を良くするために、
世の中のために尽くしてください。

そして、ご家族を本当に大切に。




| 橋口寛 | 後日乗 | 23:59 | comments(2) | trackbacks(3) |
お知らせ: ソウルビレッジ・フィロソフィア
尊敬する先輩であり、同志でもある木戸寛孝さん、
私と同じ文字「寛」をその名に持つ、木戸寛孝さん、
桂小五郎の直系六代子孫であり、木戸幸一内大臣のひ孫でもある木戸寛孝さんが、
 ”現代の松下村塾”としての新しい「学びの場」を立ち上げます。


私も、錚々たる講師陣の末席に名を連ねて、この場に参加させていただいています。


その名も、「ソウルビレッジ・フィロソフィア」。
http://www.sv-ph.jp


以下は、先日行われた説明会にあたって、木戸さんから送られた檄文です。


そろそろ本気で「意識」をチューンアップしてみませんか?


新たな「学びの場」を立ち上げます。


その名は「ソウルビレッジ・フィロソフィア」。

学校というよりも、その位置づけは

現代の「松下村塾」もしくは「亀山社中」。



「辞めるか、残るか」

「今年仕掛けるか、来年か」

「就職するか、旅に出るか」

「地方に戻るか、東京に出るか」

「日本でやるべきか、世界へ出るべきか」

「メジャーか、インディーズか」

「会社に所属するか、ベンチャーで行くか」・・・



多くの人が、当たり前のように葛藤している、二つの選択肢がある。

自分の意志を分割する「境界」という線が、その「葛藤」を生み出している。

どうしたら、この境界線を越えられる、心のジャンプが可能なのだろうか?



江戸から明治という時代にかけて、

今を生きることで、未来を築き上げた日本人たちの大いなるジャンプがあった。

その頃、日本は鎖国というシステムに縛られ ていて、

鎖国が創り出す「境界」の先に、海外という「世界」があった。

その世界を目指して、人々は、政治・文化・経済・人間の鎖国を跳び越え、

そこから 「明治維新」という新しい時代の物語が数多く生まれた。



坂本龍馬は、藩という制度に縛られていた境界線を踏み越え、

日本初のカンパニー、「亀山社中」を作った。

そこには、新しい時代のビジネスのエネルギーがみなぎっていた。

しかし、今や、多くの人は、その「会社」や「仕事」に縛られている。



木戸孝允は、武士という伝統に縛られていた境界線を乗り越え、

「散髪脱刀勝手令」を発布し、ちょんまげを切り、刀を捨てた。

その後、ヘアスタイルや背広といった新しいカルチャーが日本を席巻した。

しかし、今や、沢山の現代人が、その「西洋的価値観」にとらわれ過ぎている。



福澤諭吉は、日本語というOSに縛られていた境界線を越え、

英語を翻訳して、「広告」や「新聞」をはじめとする、さまざまな概念を輸入した。

そこから、新 しいメディアのパワーが台頭した。

しかし、今や、日本中が、そのメディアが推進する

「競争原理」や「合理主義」にエネルギーを奪われている。



21世紀を迎え、今年でちょうど10年。

そろそろ本気で意識をチューンアップしてみませんか?

「意識が変われば、世界が変わる!」



ソウルビレッジ・フィロソフィアの説明会を

堅苦しい雰囲気ではなく、レイブ感覚で

下記の日時で開催しますので

皆さん、ぜひ六本木に集合して下さい!!!!



明日21日(水)は、いよいよ「自分創造学部」第一回の講義。

わたしは、11月4日(水)の第三回目に、
「パートナーシップ: マネジメントと働き方の未来」
と題して、講義を行います。


すでに「自分創造学部」は、あっという間に満席となってしまい、
キャンセル待ち状態ですので、お知らせとしての意味がほとんどなくて恐縮です・・。


でも、もしもご興味があるようであれば、キャンセル待ち可能ですし、
「社会創造学部」
「農∞脳学部」
はまだ募集中です。


本気の人が集まっています。

変えましょう。
| 橋口寛 | お知らせ | 23:59 | comments(0) | trackbacks(7) |
夢のような時間

知人夫妻の奥様が亡くなられた。

夫妻とは、5年ほど前に義母の紹介で知り合った。
当時、ブラックな翻訳会社に勤めていたお二人に、
資金繰り計画などを一緒に作りながら、

「これくらいの資金があれば大丈夫ですから、独立してやっていけますよ」

というお話をしてから間もなく、

「独立して、会社を作ることにしました!」

というご連絡をいただいた。


明るさ、行動力、誠実さ、吸収力。
起業家に必要な要素をもともと持っていたのだろう。

お二人で立ち上げた翻訳会社は、着実に成長軌道に乗っているようだった。
その矢先。


入院してからわずか二週間。
まだ30歳過ぎの若さだった。

奥様であるだけでなく、
仕事のパートナーでもあるかけがえのない存在を亡くしたご主人は、
どんな辛い思いをしているだろうか。


先週金曜日の夜、喧騒の銀座を離れて、
小岩で行われた通夜に出席した。

焼香の瞬間、ご主人の顔を見た瞬間、感情がシンクロする。
涙があふれる。


告別式後、初めて更新されたブログに、

ありがとう。

素晴らしい時間でした。
夢のような時間でした。
すべてが光り輝いていました。


という言葉があった。

8年間の結婚生活は、
普通の夫婦の何十年の結婚生活に匹敵する濃密さを持っていたに違いないと思う。


心から、
ご冥福をお祈りします。

| 橋口寛 | 後日乗 | 04:27 | comments(1) | trackbacks(1) |
Where the Hell is Mat?
Happyな気持ちになりたいときに、見るビデオ。「Where the Hell is Mat?」





Matが、世界中に足を運び、
ただ現地の人々と一緒に”dance badly”する様子を映しただけのビデオ。
その映像に音楽をかぶせただけのものだ。

ただ、それだけなのに、なぜか全編から、

「世界はつながっていて、とてもハッピーな場所である」

という、イメージがビンビンに伝わってくる。


こういうビジョンが頭に浮かんだ人は、それまでもいたかもしれない。
でも、それを実際に世界中に足を運んで実現したことの素晴らしさよ。


彼女のメリッサとマットが、いかにこのプロジェクトを進めていったかのプレゼン動画も面白い。

最後は、やはりダンス。


| 橋口寛 | 後日乗 | 01:43 | comments(2) | trackbacks(2) |
R君のこと


R君とは、8歳の時に出会った。
15歳までは、ほぼ毎日のように会い、遊んでいた。

16歳から18歳までは、週に一回くらい会った。

19歳から24歳くらいまでは、年に数回くらいに激減。

25歳から28歳くらいまでは、年賀状だけのやりとりになった。

そして、29歳からは、お互いが国内外で転居を繰り返したこともあり、
消息が途絶えてしまった。

 


先日、オルタナサロンで出会った企画会社の社長が、
偶然にもR君と高校の同級生だった。

R君の名前を出した瞬間、ここ10年ほど思いだすこともなかった記憶が、
フラッシュバックのようにすべて束になって押し寄せてきた。

 

 

転勤族の子供として大阪千里の新興マンションに越してきた僕が、
その土地に何百年も先祖代々住むR君と初めて会った時のこと。

江戸時代に入る前は、堀がめぐらされていたというR君の信じられないほど
広大な自宅(実際に堀と石垣のあとがあった)で、遊んだこと。

拾ったエロ本を、R君の自宅敷地内にあった空家の中に
たくさんため込んでいたこと。

ビーダマ、べッタン、コマ、タンテイ、戦争ゴッコ、野球、相撲、、、、、
ありとあらゆる遊びをしたこと。

校門から自宅までの道の途中にあるぼっとん便所の汲み取り口に
爆竹を投げ込みながら帰ったこと。

たまに「コラー!!」と怒鳴られると、
「ババこきながら、えらそうにぬかすなボケー!」と叫んだこと。

僕が声をかけて隣の南小や西小に遠征(という名の殴りこみ)に行く際には、
R君はもっとも頼りになる喧嘩野郎だったこと。

小4のときに60人くらいの血判状を作って南小に遠征に行った時は、
大人がたくさん出てきて大騒ぎになったこと。

スーパー・イズミヤの階段で、西小の番長たちと喧嘩になった時に、
相手がすでに身をかわしているのに、R君はそれでも止まらずに壁を何発も
殴り続けて両こぶしが血だらけになっていたこと。

ワンカップ大関におしっこをためた「手榴弾」をたくさん作って、
さらにその中にムカデやミミズを入れて、喧嘩に臨んだこと。

僕は小学校時代からなぜか「ババア」と呼ばれていて、
路上でそう呼ばれるたびに、本物のババアたちが「誰がババアやねん」とむっとしていたこと。

「うひょひょ新聞」と言う名前のナゾの新聞を発行していて、
毎日記事を書きまくって年間300号以上発行したこと。

小学校から中学校まで同じチームで野球をしていて、
R君は左打ちのロングヒッターだったこと。

中学校では、僕が一年生からレギュラーだったのに対して、
R君は三年の夏もベンチに入れなかったこと。

バイクに二人乗りしていて、センターラインをオーバーし、
車と正面衝突しそうになってすべてがスローモーションに見えたこと。

バイクで派手にこけたR君が深夜に我が家にやってきて、「なんか肩が痛いねんけど」と、
ありえない角度に曲がった鎖骨を見せながら真面目な顔をして言ったこと。

深夜に、網戸を叩いて「ババア」と小声で呼び出されて、
屋上で酒を飲んだり、タバコを吸ったり、シン(後略)・・・したこと。

中学時代に夜行電車で東京に旅行して、
まあ、イロイロなことがあったこと。

高校受験では同じ高校を受験して、R君は合格して、
僕は落ちたこと。

ハンバーガー屋でバイトしていたときにR君が客としてやってきて、
「何やねんこれ!チン毛入れんなや!」と大声で言われたこと。

高校時代に川崎に転校する際に、千里丘駅で餞別を買ってくれ、
「これ、マドレーヌや」と言われたこと。

大学で東京と大阪に分かれて、小説の同人誌を発行し、
メールのない時代に原稿のやりとりにも苦労したこと。

社会人になってから、会社を辞めて航空自衛隊に入ったR君が、
「わし、未来の荒鷲やねん」と言ったこと。

渋谷で飲んだ時に、「久しぶりに喧嘩でもするか」という話になり、
悪そうな二人組とケンカをしたところ、あっという間にポケベルで仲間を呼ばれたこと。

気がついたら20人くらいに囲まれてボコボコに殴られ、僕は翌日昼前まで東横線車内に
血だらけで寝ており、R君は駅構内に血だらけで転がっていたこと。

「なんで遠巻きに見とんねん。東京の人間は冷たいのお」というのが、
電話で最後に話した時に彼が繰り返していた言葉だったこと。

 

・・・・・・
そんなことのすべてが、
映像と、音と、匂いと、感情を伴って、
一気に押し寄せてきた。


R君が、いかに特別な日々を過ごした、特別な男であったかということを、
「唐突に」思い出した。

僕たちが、いかに悪くて愛すべきクソガキだったのかを、
唐突に思い出した。

これまでどうして、ツテをたどってR君に連絡を取ろうとしなかったのだろう。
このまま会わぬままに、二人とも死んでいたかもしれないのに。


企画会社社長に調べてもらって、
R君の連絡先を聞いてもらった。


彼は、思ったよりも近くにいた。
お世話になっている人の同僚だった。

 

今週末に、久しぶりにR君と会う。

| 橋口寛 | 後日乗 | 02:54 | comments(1) | trackbacks(1) |
食の本
最近、いろいろとお世話になっているKIYOさんこと南清貴さんの「究極の食」を読む。

 



KIYOさんは、俳優から整体師を経て、ナチュラルエイジングレストラン「キヨズキッチン」をオープンさせ、現在は食関係のプロデュースを広く行っている。
学校給食を変えることが、夢だそうだ。


これまでの数々の活動を通じて、食からの健康を世に問うてきた。
徹底的な経験主義に基づく主張には、とても説得力がある。
 
・人間の体は食べたものでできている
・食べたものの分解消化にはエネルギーが必要だ
・肉食・動物性食品の消化吸収は極めて効率が悪い
・精製されていない穀物・豆類の方が、精製された白いものよりも良い
・トランス型脂肪酸(マーガリンなど)は百害あって一利なしだ
・コンビニのサラダ・カット野菜は危険だ・安い食品、輸入食品を買っていてはいけない
・精製塩は危険だ
・白い砂糖はもってのほかだ
・食べ合わせに気をつけよう
・朝食をとる必要はない、朝はせめて果物のみにしよう

などのメッセージは、どれもうなずけるものばかり。


これは正しい、と直観的に感じる本が、食の分野に増えている。
そして、そのどれもが、同じメッセージを伝えている。
 
赤峰勝人さんの「ニンジンから宇宙へ」も素晴らしい本だ。
 



その本の中の一節。

私はその日、一人でニンジン畑にいました。ちょうど間引いた一本のニンジンを見つめていた時のことです。その瞬間、それこそすべてのことが、本当に理解できたのです。
「宇宙に存在するすべてのものは、循環している」



先日紹介した赤峰さんの「ニンジンの奇跡」もまた良かった。
 


他にも同じメッセージを感じる本は多くある。
たとえば、新谷弘美さんの「病気にならない生き方」シリーズが、もっとも有名なものだろう。
 






また、断食道場を主宰する石原結實さんの本も、同じメッセージが通底している。

5〜6冊読んだが、先日読んだ「空腹力」もとてもよかった。

 



また、逆サイドの視点から、食品添加物の存在がいかに恐ろしいかは、安部司さんの「食品の裏側」が強烈に伝えてくれた。
 



こうしたメッセージを発する人たちが、増えている。
そうした本が、増えている。
 
一方で当然逆のメッセージを発する人たちも、変わらずにいる。
彼らは、そのポジションに生活がかかっている(と思っている)のだから。


そのどちらを選ぶかは、我々次第である。

食の影響はすぐには体に表れない。
しかし、食は確実に体を変えていく。


論理と、直観と、想像力で、感じたい。
| 橋口寛 | | 23:32 | comments(0) | trackbacks(1) |
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